柊 桜木(ひいらぎおうき) ……すべての恐怖に打ち勝てると信じたジョバンニになりたかった。 本作の主人公。性格はよくも悪くも善人であり、凡庸。
人生に生きがいを見つけることができず怠惰な日々を送っている。 始業式から逃げ出した日 、桜の木の下に座る三上桜と出会う。
生きることに執着がなかった桜木は、 なにがあっても必死で生きるという桜の独り言を耳にし、興味をいだく。 両親はすでに他界しており、祖父なのか、保護者なのかよくわからない人物、ファズとともに生活を送っている。 桜同様に読書を趣味としており、自分の感情を表現する際に、小説や詩の一節を用いることが多い。